ミトン屋のこと

幼い頃から絵を描いたり何かを作ったりするのが好きでした。
母から編み物を教えてもらったのは5歳の頃。最初はカギ針編みでした。小さな人形に洋服を作りたくて教えてもらいました。
それからは自然な流れで棒針で編むことも教わり、今に至ります。

ラトビアのミトンと出会ったのは2007年のこと。バルト三国の雑貨を扱っている素敵な雑貨屋さんでの出会いでした。あまりの可愛さに目を奪われ、迷って迷って選んだミトンが初めてのミトンです。

丁寧に編まれた素朴なミトン。自分でも編めるかな?
本場のミトンのことが知りたくてミトンの本を探し始めました。外国のサイトで図書館に所蔵されていた古い古いミトンの本をみつけた時には小躍りするほど嬉しかったのを覚えています。その本には小さなモチーフから手の込んだモチーフまで、古くから伝わる伝統の柄が沢山紹介されています。

ミトンの形の中に柄を組み合わせてデザインしてみるとその奥深さに魅了され、さらに色の組み合わせを考えると果てしもなく広がる世界に迷い込んでしまいそうです。
そうして編むのが楽しくて楽しくて、1年中ミトンを編むようになってから10年ほど経ちました。(2020年現在)編んだミトンはもうすぐ400組になります。

まだまだあれも編みたいこれも編みたいと全く飽きることがなく、毎日せっせと編む手を動かしています。
その時にできる一番の丁寧さでミトンを編んでいます。これからもたぶんずっと。